- Posted by nuan+ (@nuanplus)
- 2011.04.11
- Report
2011-12年秋冬コレクションで第3章を迎えるテーマ“日本の眼”。日常のさりげない風景から色や模様を切り取ってきた「matohu(まとふ)」が今季焦点を当てたのは“無地の美”である。
ただし、その無地はいわゆる“柄も色も何もない無地”ではなく、モダニズムにみられる“引き算の無地”でもない。むしろ自然に生まれた色ムラやテクスチャー、手触り、使い込まれて出た深い味わいを含め一見模様の無いものの中に“景色”を読み込み、その美を探りあててきた。
それは“無限の存在”を内に含んだ“無地”といえるだろう。
中性的でシンプルなシルエットと余分な装飾を配したスタイルで、“無地の美”の奥深い普遍性を知らしめてくれるのが今季の「matohu(まとふ)」コレクションだ。“無地”といいつつも近くで見ると、複雑なテクスチャーや繊細な色合いが絡みあうことに気づかされる。いわゆる“地味”に傾くことなく、端正で美しく、そして優しさ溢れる女性像を描き出している。
陶器などの鑑賞で現れる日本人特有の美意識を、普段目に触れているものの“無地の美”として捉えられていない日常の風景を切り取り、その色や質感を素材に落とし込んでいるのも「matohu(まとふ)」らしい提案。
たとえば苔むしたブロック塀や、ごつごつした樹皮、枯れた芝生や使い込まれた机の天板など。見過ごしがちな多くのイメージの中に、多彩な“無地の美”があることを教えてくれる。
—“無地の美”は確かに単独でも美しいが、それだけで完結するものではないという事だ。日本人がなぜ味わい深い無地の陶器を愛でてきたかと言えば、そこに瑞々しい草花が生けられたときに、本当の意味でその“花”を活かしてくれるからである。その意味で「無限の表情をもつ無地」が、それをまとう人=花の美しさを際立たさせてくれることを目指したコレクションである— (プレスリリースより抜粋)
映像と写真は宮原夢画氏によるもの。土壁を思わせる背景に、無地の美をまとった女性がしなやかに立ち、その人本来の美しさを際立たせる。和紙を通した光のように柔らかな光の明滅や、テキスタイルの表情を絶え間なく変えていく陰影の効果も見所のひとつだ。
プロデューサー:辻井宏昌(DRAMCAN) / ディレクター:宮原夢画 / スタイリスト:長瀬哲郎(IMAGE) / ミュージック:畑中正人 / ヘアー:ABE (M0) / メイク:Noda Norikata / モデル:Olga (SWITCH ) / デザイン:堀畑裕之 関口真希子(matohu)
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