やるべき事とできる事というのがあって、お互いそういう話をしてるんだなって。

「writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)」2009-2010年AWコレクションでの“卒業”から約2年。自身のブランド「ASEEDONCLOUD(アシードオンクラウド)」を立ち上げたデザイナー・玉井健太郎さんと、引き続き「writtenafterwards」で独自のファッション観を発信し続ける山縣良和さん。2010年という新たなディケイドを迎えた年の瀬に、お二人をお招きしてインタビューを敢行。writtenafterwardsを二人でやっていた時代から、お互い独立した“今”、そして今後の展望をとことん語っていただきました。

ちょっと辛口の言葉が飛び交うのも、お互いを理解しあい信頼しあっているからこそ。お二人のファッションに対する想いの強さと優しさが伝わってくるインタビュー。どうぞご覧ください。

--そんなお二人が仲良くなるきっかけってなんだったんですか??
玉井:仲良く…なってないよね??(一同笑)仲良くはなってないかもしれないですよね、未だに。


まずはお二人の出会いから教えてください。

玉井:山縣と出会ったのはロンドンのセントラル・セントマーチンズ美術学校というファンデーションコース(大学の前の基礎科コース)で初めて会ったのが最初の出会いですね。

山縣:実は狭い部分もあるので。なんか繋がってたって言う感じですね。

玉井:いろいろコースに分かれているんですが、不運にも(一同笑)ファッションコースに、日本人の男の子が僕と山縣しかいなかったっていうところと、あとお互いに語学がそこまで堪能じゃなかったっていうのが。そこだよね、話すようになったのは。

お互いの第一印象は??

玉井:(すかさず)最悪です。(一同笑)

山縣:一言で言えば…“感じ悪い”(笑)。なんていうか若気の至りみたいな感じがあって。ツンツンしてた(笑)。オレは凄いぜみたいな、そんな感じがあった。隣のクラスで確か日本人と韓国人の人がいたんですが、子分みたいに連れてるんですよ。(注:あくまで山縣さんのイメージです。)作品も自分だけ早くできたら“終わったー!腹減ったからちょっとメシ行こうぜ”みたいな。

玉井:まぁまぁ、あながち間違ってはないと思いますが(笑)。大げさな部分はありますが、そんな感じだったと思います。

逆に玉井さんから見た山縣さんの第一印象は??

玉井:“かわいこぶってる男の子”って感じですね(笑)。常に女の子が“かわいいー”って言いそうな恰好していて、今もそんな片鱗あるんですが、今よりもっと“かわいい”って言われそうな恰好してたよね。パーマかけたりしてね。ブリブリだったよね(笑)。

山縣:そんなつもりなかったんだけどなぁ…(苦笑)。

そんなお二人が仲良くなるきっかけってなんだったんですか??

玉井:仲良く…なってないよね??(一同笑)仲良くはなってないかもしれないですよね、未だに。まぁ友達が一緒だからたまたま、ぐらいの感じだよね。

山縣:“くされ縁”ていうか(笑)。でもやっぱり環境が近いっていうのがありますよね。受験とか悩みも似てくるんで、それで。男の子は僕らしかいなくって、二人でいたからよくゲイに間違われてました(笑)。

その頃から一緒に作るっていう気持ちはあったんですか?

山縣:その頃は全然。ファンデーションコースのファッション科になったときに、彼はメンズやりたいっていってたんですけど、何故か毎回作ってくるのレディースなんですよ。“何やってんだろうなこの人”みたいな印象だったよね。意味わからない、と(笑)

玉井さん的にはレディース通っとかないと、みたいな思いがあったんですか?

玉井:いや、自分で振り返っても意味わからないです(笑)。多分…ただ単に彼女がいたからじゃないかと。ボディも持ってないし。

山縣:ボディももってないから彼女に着せてたよね。

玉井:そういう自分もね(笑)。でもそこから抜け出さないといけないっていうのは常に言ってたよね。ミューズじゃないですけど、モデルが彼女っていうのはどうかなと。で、大学に入って山縣が1年間休学というかジョン・ガリアーノでインターンをやってたこともあって、1年早く僕が卒業してそのまますぐマーガレットハウエルに行って、メンズのアシスタントデザイナーになって。なんでだっけかね? それでも帰国のタイミングが被ってたんだよね。山縣が卒業する頃に「何か一緒にやれたらいいね」って話は出てきたよね。

山縣:やっぱり腐れ縁なんですけど(笑)。物作りが何なのかを一番最初に知っているじゃないですか。タイミングも合うし、僕も「そろそろやりたいな」って思ってるのとかが被ってて。

玉井:不幸的に&残念ながら(笑)。あの時をきっかけに迷路に入ったよね。

>> 玉井さんはメンズをやりたいってお話でしたよね?マーガレットハウエルでもメンズをやられていたんですよね?「writtenafterwards」ではそこは気にされなかったんですか?

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ひとりひとりの心と心の対話の中で、人とファッションの新たな関係 性を構築し持続的でエモーショナルな作品、環境を提供していくこと