作る側も思い入れがあって、着る側も思い入れがあって…。そのバランスを良く持ってるのがドレスなのかなって。

ファッションを愛してやまない人間として。人生最高のシーンを飾る“ウエディングドレス”でこそ、ファッションの真髄を思う存分味わいたいもの。

nuan+でもお馴染みの「suzuki takayuki」「fur fur」「Balcony and Bed」「SOMARTA」などのドレス・小物を取り揃え、2009年のショップオープン以来ファッションマニアの花嫁から絶大なる支持を得てきた「Cli'O mariage(クリオマリアージュ)」と、デザイナー・スズキタカユキさんをお迎えしてインタビューを敢行。

ずばりお伺いしました。「ウエディングドレスの魅力って、何でしょう?」

PROFILE(敬称略)
スズキ タカユキ:「suzuki takayuki」デザイナー。東京造形大学在学中に友人と開いた展示会をきっかけに、映画・ダンス・ミュージシャンなどの衣装を手がけるようになる。2002-03年秋冬コレクションより、自身のブランド「suzuki takayuki」を立ち上げる。

武田 和子:「株式会社 コードスリー」Cli’o mariage代表取締役。広告・芸能関係のスタイリストを経て、1991年3月にプロユーズを目的としたウェア&ファッション雑貨・家具レンタルカンパニーの株式会社コードスリーを設立。あらゆる雑誌・広告・イベント等の撮影&プロジェクトに対応出来るレンタルサービスを提供しており、その他にもwebSHOP「select SHOP COS-MORA-MA」、レンタルスタジオ事業も行っている。そして2009年、これまでに培った経験を生かし、新しいウエディングスタイルの提案としてウエディングサロン「Cli'O mariage」の運営を開始。

下村 菜美:2003年大手婚礼総合プロデュース会社のブライダルコスチューム部門に入社。ホテル・独立型チャペル勤務を経て2009年に「Cli'O mariage」へ入社。現在は店長として、頼れるスタッフ達と“高感度なオシャレ花嫁様”のご希望にこたえるべく日々奮闘中。


何か新しいことをやるんだったら、私たちも数々見てきているので、みんなが良いっていうドレスや素敵なドレスを提供するっていうのはどう?って。

そもそもCli'O mariageさんがブライダルを始めることになったきっかけは何だったんでしょうか?

武田:もともとはスタイリストさんやモデルさんたちなど、ヴィジュアル業界の方々に衣装をレンタルする事業を21年間やってきてたんですが、スタッフたちが次々に結婚していく時に「武田さん、全然素敵なドレスが見つからないんです!」って良く言われたことがあって。

もともとおしゃれが好きなスタッフが多くて、式場に入ってるドレスを借りる人もいるんですけど、結構な人が相談に来てくれて。「うちの使っていいよー。」なんて言っているうちに「じゃぁ私たちでやっちゃう?」ていう話になったのがきっかけですね。

そんな深い話から始まったわけではなくて、何か新しいことをやるんだったら、私たちも数々見てきたし、素敵だなと思うドレスやみんなが良いっていうドレスを提供するっていうのはどう?って。

OPEN当初からスズキさんのドレスを取り扱っていらっしゃいますよね。

武田:ちょうどスズキさんとは5年ぐらいの付き合いだったんですけど、展示会でお会いした時に「実は、私たちこういう事をしようかなと思っているんです。」ってお話したら「いいねいいね、僕作るよ!」っておっしゃっていただいて、「じゃあやりましょう!」って非常にナチュラルに話が進んでいったなー、という感じですね。誰も知らないまっさらな状態で2009年にオープンしました。

スズキ:そういう話を武田さんからお聞きした時っていうのは、僕も友達のために作ったり何かの企画で作ったことはあったんですが、きちっとドレスを作るっていうのはやったことがなかったんです。自社で作るのも中々難しいなと思ってる時にお話をいただいて。

武田:スズキさんも少しドレスを作ったことがあるって言うのを、私も伺っていて、話はとんとん拍子に進んでいきましたね。

ほんとにタイミングがすごく良かったんですよね。軽く「やりまーす」というよりはごくごく自然なかんじに話が進んで。

武田:かといってビジネスという硬さはなくて、それが出来たら素敵だよね、というところから始まった感じですよね。企画書があってどれくらいの数字が見込めてとか、そういう堅苦しい感じでもなかったです。

具体的には、どういう感じだったんですか??

スズキ:決まりきった、ありふれたデザインのドレスが多い中で、そうじゃなくて自然と“着たいな”と思えるドレスを作りたいですってお話だったんですよね。

うちの展示会のラインの中にいくつかショーピース的にドレスがあって、そういうものを見ながら「こういうものから、こんなドレスを作りましょうか」って。最初はね、ショーピースのドレスが取っ掛かりになるような。

武田:ブレストみたいな形で「こんなのあったら素敵ですね」「スズキさんの(デザインの)こういうところが素敵ですね」とかお互いに歩み寄りながら。

スズキ:そうですね。すごく自然でしたね。

武田:後はスズキさんが目の前で「たとえば…」ってさらりとデザイン画を書いてくださったりして! 一筆書きみたいな感じで。「これ、もらって飾ってもいいですか」って思わず聞いちゃいました(笑)。

スズキ:武田さんは本当にウチの服を良く見てくださっていて。その中でポンポンって散りばめて投げてくださる言葉で、インスピレーションが刺激されるというか。デザインを詰めていく作業もすごくナチュラルなんです。

僕にとっては無理が全く無くて、なんかハッピーな気持ちがね、形になったっていう。そんな感じです。

>> 特別な場所で、特別な時に着るっていう制限されたものであるからこそ、すごく思い入れもあって。作る側も思い入れがあって、着る側も思い入れがあって…。そのバランスを良く持ってるのがドレスなのかなって。

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