これからは『必要以下で、多い』っていうのが僕はおもしろいな、って思う。

「僕、死ぬまでに一回ちゃんと仕事しようと思ってるんですけど、チダさんと。」

「Balcony and Bed」や「fur fur」など、nuan+でも絶大な人気を誇るブランドを展開する(株)フレーバの代表取締役チダコウイチさんと、“ブックディレクター”という唯一無二の存在で、本の持つ魅力を様々な切り口で発信する幅允孝(はば・よしたか)さん。年齢も職業も異なるお二人が、旧知の仲になったのは、今からおよそ7~8年前のこと。お互いの仕事について、また、ファッション業界や出版業界の未来について、じっくりと語り合っていただきました。

まずはお二人の自己紹介からお願いします。

チダ:株式会社フレーバという洋服の会社なんですけど、そこの代表をやっておりまして。新しいコト、モノまたはブランドを作ったり、これからどういう風にやっていったらいいか考えたり、日々そんな仕事です。

幅:本屋みたいなことをやっています。表現というよりは本屋さんのプロデュースをしています。ブックディレクターとかそういう風に呼ばれたりもしています。六本木ヒルズのTSUTAYAを7年半前くらいに作って、それ以来「BOOK246」、最近だと「SHIBUYA PUBLISHING & BOOK SELLERS」「Brooklyn Parlor」など、純然とした本屋さんを作るというよりは、異業種の中に置く ―たとえば国立新美術館の中にある「SOUVENIR FROM TOKYO」の― 本のディレクションとか。もともと本屋で働いていたんですけど、あんまり人が本屋さんに来てくれないので、人が来る場所に本を持っていこう、というので始めました。

お二人の出会いのきっかけを教えてください。

チダ:アーティストの田名網敬一さんを通してですね。僕が田名網さんと一緒に星条旗通りで食事をしたあと、二人で出来たばかりの「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」に行ったのがきっかけかな。田名網さんが自分の本を見せたくて、「こんなのがあるんだよ」って。そしたらそこにたまたま幅さんがいたんです。幅さんは当時ここのディレクターをしていて、そのときは「あ、初めまして」って感じだったんだけど、そのあと僕がよく行く渋谷東の長崎ちゃんぽん屋に奥さんとご飯を食べに行った時、『TOKION』の元編集長だったルーカスと幅さんが一緒にいて。

幅:そうそう、僕はそのときルーカスと「BOOK246」っていう旅の本屋さんの打ち合わせをしてたんだよね。ちゃんぽん食べながらついでに打ち合わせ(笑)時にチダさんが来て。そこからですね。

何年くらいの付き合いになるんですか??

チダ&幅:結構長いよね。「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」からだから7・8年くらい。

一緒にお仕事されたりしてるんですか??

チダ:なんかはっきりした仕事はないけど。細々やっている。

幅:そういうのはないけど、逆に(それが)いいんです。

チダ:結構ね、いい付き合いなの。自分で言うのもなんだけど。

幅:お金とか絡んでないからね(笑)。いやでも僕、死ぬまでに一回ちゃんとやろうと思ってるんですけど、チダさんと。

チダ:そう、(やるとなると)ちゃんとやんなきゃいけないじゃない(笑)?? 仕事だし。

幅:そうですね。タイミングとかそういうのも。それこそ前チダさんがディレクションされてたcarlifeにちょっとCD入れたりとか、野口(アヤ)さんがやっているBalconyのカタログに本の紹介書いたりとか。そういう細やかなのはあるけど「これやったねー」とかそういうのは、まだですね。2018年あたりを目標に(笑)。

>> ファッションのプロフェッショナルと、本のプロフェッショナルが揃ったところで、まずは共通項の多そうな“ファッション雑誌”についてお二人のご意見を聞いてみたいです。雑誌の販売不振や出版社の経営危機が叫ばれる中、“付録競争”ともとれる売り方に変わってきています。その動きをどう思われますか??

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about
brand
Balcony and Bed
Concept
・・・旅先やウィークエンドの朝、ゆっくりリラックスする気分で選んだ大人の女性の日常着・・・ 今の自分をより深く感じ、 日々のライフスタイルの中で、より心地良いマインドと質感を追求。 そんな想いからスタートし、オーガニックやリネンなど、肌触りの良い素材、 手仕事やアンティークからのディティールなど、 やさしい雰囲気と着心地のよさ、質感にこだわりながらも、 モードとのバランスも取った物作りをする。 また、ナチュラル処方のオリジナルフレグランスとキャンドルも展開。 すべてにおいて着心地の良さ、気持ちの良さが実感できる。

brand
breakfast
Concept
09'秋スタートの新ブランド『breakfast』は、朝の簡単なブレックファーストをヒントに、それ自体は簡単(シンプル)なメニューで、組み合わせる(コーディネートする)ことによって、着る人その人らしい心地よさや新しい発見を楽しんでもらいたい、という気持ちから生まれました。そう、さわやかな朝一番のブレイクのように。

brand
fur fur
Concept
不完全なもの、はかないものへのいとおしさ、ぼろぼろで、歪んだ服の中にあるエレガント、感情のある服作り、ナチュラルであるという感覚、ファッションという文化をとおして、伝え続けていきたいというおもい。 OUT of ACTIONの中でディレクター・チダコウイチのもと、アシスタントデザイナーとして経験を積む。得意とするアクションペイントやセラミック作品、一点一点ハンドメイドによるもの作りから展開した OUT of ACTIONのlabel "FUR"は2005 Autumnにスタート。 Label始動前より毎回テーマを変えて作り続けている。一点物のアクセサリーやリメイククロージングは定番的なシリーズとなっている。